2020年セミナー開催風景 DAY1~3

IoTイノベーションチャレンジ2020 教育プログラム

IoTイノベーションチャレンジ2020は計五日間のスケジュールにて、全セミナーをオンラインにて実施し、後日オンデマンド配信をしました。

8/18(火) セミナーDay1

9:30-10:30
主催挨拶:一般社団法人 組込みシステム技術協会
オリエンテーション:本コンテストの概要、流れをご案内します。
オンライン配信説明:オンライン受講やミナーでの質疑応答についてご案内します。
10:30-11:45
「経営戦略にITエンジニアが貢献するために:デジタルトランスフォーメーションの推進と社会実装」
和泉憲明 氏(経済産業省 商務情報政策局 アーキテクチャ戦略企画室長(併)ソフトウェア・情報サービス戦略室)

和泉様によるセミナーの様子

新型コロナウィルスという驚異はあらゆる産業の構造変革を加速させ、経営者・技術者は、この難局を乗り越えられるかどうか、問われている。このような変化の中でデジタル技術を熟知しているはずのITエンジニアは、競争力の維持・強化にどう貢献すべきだろうか。
本講義では、デジタルトランスフォーメーションに関する最新動向を中心に、戦略的なビジネスモデリングに関する理論と実践について社会実装の観点から整理する。
13:00-14:15
「競争力を生み出すIoT×データ戦略 〜 先進事例から考える市場の構造変革」
中川郁夫 氏 (株式会社エクスモーション フェロー/大阪大学 招へい准教授)

 

IoTに代表されるデジタル技術の浸透で市場は大きく変化している。例えば「匿名市場」から「顕名市場」への変化もそのひとつ。従来、企業は大量生産を行い、マス (匿名大衆) を対象に商品に売るというモデルが中心だったが、今では、データを参照して、個客(一人ひとりのお客様)のために特別なサービスを提供する事業者が市場を席巻している。そこでは、ビジネスの前提条件は大きく変化し、競争力の源泉は「モノの良さ」から、データを活かした「個客価値創造」にシフトしてきているとも言える。本セッションでは、デジタル技術がもたらす市場の構造変革の本質をとらえ、競争力を生み出すデータ戦略について考察する。
14:30-15:45
「オープン・イノベーションの理論と実践」
徳田昭雄​ 氏(立命館大学経営学部経営学科 教授)

  徳田先生によるセミナーの様子

イノベーションとは、新たな組み合わせ(新結合)によって、経済的価値・社会的価値を形成する一連の取り組みおよびその成果を指します。したがって、単なる技術革新のみならず、それが生み出されるまでは認識されなかった、社会的意義を作り出す活動をも含みます。
本講義では、様々なイノベーション類型をお浚いしたうえで、今日、国や企業が競争優位を獲得するためのキーワードとなっている「オープン・イノベーション」についての理解を深めていきます。
16:00-17:15
「SDGsをシステム思考で解く」
小西一有 氏(合同会社タッチコア 代表/九州工業大学 客員教授/同志社大学大学院 嘱託講師)

  小西様によるセミナーの様子

本講演は、2つのパートから成る。一つは「SDGsとは何か」である。SDGsが何故必要なのかを論ずる。もう一つは、このような社会課題を解く方法としてシステム思考を導入して考えてみたい。システム思考は、今後、どのような課題に向き合うにも有意義なメソドロジーなので、この際、是非とも勉強してみては如何だろうか。
※システム思考は、少し難解な為、本講演を受講し希望者を対象に週2回×2ヶ月程度の補講(輪読形式)を実施する(無料)。

 

8/21(金) セミナーDay2

9:50-12:30
「システムxデザイン思考による新価値創造 〜狙ってイノベーティブに考える〜」
白坂成功 氏(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 教授)

白坂先生によるセミナーの様子

慶應SDMでは、2008年よりスタンフォード大学と連携してデザイン思考教育を行う中で、日本にあったデザイン思考教育の必要性を痛感し、システムxデザイン思考として構築し進化させてきた。さらに、その特徴を活用してwithコロナ時代にオンラインでの協働作業についても実施を行なっている。本講演では、日本にあった新価値創造アプローチとしてシステムxデザイン思考を事例とともに紹介する。
13:30-16:15
「ITエンジニアが躍動する「DX実現のためのHCDアプローチ:基礎編」–HCDアプローチのマインドセットのインストール –」
篠原稔和 氏(NPO法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)理事長/ソシオメディア株式会社 代表取締役)

篠原様によるセミナーの様子

世界を牽引するDX(Digital Transformation)プラットフォーマーたちの共通言語であるHCD(Human Centered Design)アプローチ。この「リーンスタートアップ、UX、CX、サービスデザイン、デザイン思考、デザイン経営」の潮流の根幹でもあるHCDのツールやスキルは、DX実践の鍵を握っているのです。本講演では、このHCDアプローチについての「基礎」から現場での「実践」、そして開発現場での「応用」までを、日本で本分野を牽引する3人の指導者が詳しく解説いたします。その基礎編では、世界の現況と、なぜHCDアプローチが重要なのかを皆さまにインストールいたします。
「ITエンジニアが躍動する「DX実現のためのHCDアプローチ:実践編、応用編」–HCDマインドセットを駆動するための現場観察とDXに繋げる概念設計へ–」
鱗原晴彦 氏(株式会社U’eyes Design 取締役会長、NPO法人人間中心設計推進機構 前理事長)
田平博嗣 氏(博士(工学)/株式会社U’eyes Design 代表取締役/相模女子大学学芸学部 非常勤講師)

鱗原様によるセミナーの様子 田平様によるセミナーの様子

DXの実践とは「自分が利用する立場だったら何が嬉しい体験なのだろうか?」というシンプルな問いに答えを出すことです。そのためには、頭の中で思考するより、現場を観察して利用者目線を自ら体感することが何よりも重要です。その体感したことを、いかに実際の設計開発業務に適用させるか、ユーザー要求事項の分析整理の一例として操作フロー設計上の考察事例を紹介すると共に、ISO25010「利用時の品質」を向上させるUI/UX概念設計のコツを解説します。

8/31(月) セミナーDay3

9:50-11:05
「IoT時代のアーキテクチャ設計・評価」
鷲崎弘宜 氏(早稲田大学 教授/国立情報学研究所 客員教授/システム情報 取締役(監査等委員)/エクスモーション 社外取締役)

鷲崎先生によるセミナーの様子

IoTシステムは多種多様な技術、環境、サービスの組み合わせにより成り立つため、背景や根拠を含めてアーキテクチャを明確に設計および進化の過程で評価し続けることが重要です。本講演では、講演者の調査結果を交えて代表的なIoTアーキテクチャパターンを概観し、それらの活用により要求群に基づき段階的にアーキテクチャを設計する手法ADDおよびトレードオフ評価の手法ATAMを、IoT適用事例を交えて解説します。
11:15-12:30
「新規ビジネスの推進とリスクマネジメント」
丸山満彦 氏(PwCコンサルティング合同会社 パートナー)

丸山様によるセミナーの様子

新しい技術を活用し、新規にビジネスを推進することは、今後ビジネスの拡大発展の上でも非常に重要となります。その一方で、新規ビジネス推進においては、同時に新しいリスクも生まれます。ビジネスを推進するために重要となるリスクマネジメントについて、財務面も含めて概説します。
13:30-14:45
「イノベーションを起こす新時代の事業経営とは?」
有馬仁志 氏(有馬マネジメントデザイン株式会社 代表取締役社長)

有馬様によるセミナーの様子

新事業をリードしたい、イノベーションを起こしたいと考えるときに避けて通れないことは同僚や上司、さらに経営者などのステークホルダに理解してもらい協力を得ることが必須です。特に投資を得るためには、経営者が判断できる情報を提供することも必須です。このような課題に対応するため、システムを俯瞰して説明する方法や市場を創出する実践的な方法を事業経営経験での実例を示しながら説明します。
15:00-16:15
「デジタルビジネスの潮流とアジャイル開発」
平鍋健児 氏(株式会社永和システムマネジメント 代表取締役社長/株式会社チェンジビジョン 代表取締役CTO)

平鍋様によるセミナーの様子

海外ではソフトウェア開発手法としてメインストリームになってきたアジャイル開発が、日本でも活発に導入されるようになってきました。DX(Digital Transformation)時代にマッチしたこの手法が現れてきたビジネス的背景を説明し、「スクラム」を例にしたアジャイル開発手法を初心者にもやさしく解説します。

 

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